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Explanation.

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友利ヒデさん


−飽きることのないブー績み−

 

 「先生、先生」とみんなから慕われ、ブー績みを教えるのは友利ヒデさん。ヒデさんは大正 14 年生まれの 81 歳。“おばぁ”と呼ぶには失礼なくらい、とても気品にあふれハツラツとしている。

「これからもブー績みを教えていきたい」 と話す友利さん

 今から約 77 年前、ヒデさんは幼くしてブー績みを始める。「昔は畑仕事も水汲みも力が要るから男がやる仕事で、小さい女の子は弟や妹達の子守やブー績みをしたもんだよ。また、今みたいに娯楽が無かったから、みんなで集まっておしゃべりをしながらブー績みをしたんだよ。またそれが生活の糧でもあったから自然と覚えていったさぁ」 ブー績みをしているヒデさんの手元に思わず見入るほど、その指先からは繊細な糸が次々と生み出されていく。「私達は話をしながらだとなかなか進まないのよ」と言う研修生のそばで、こちらの質問に答えながらもテキパキとブー績みをしていくその姿は、長年築き上げてきた技術を感じさせるものだった。

 「ブー績みは一度覚えればやっていくうちに手が自然と覚えていくよ。『仕事が仕事を教える』から、難しく考えないで挑戦してみることが大事だよ」と話すヒデさん。それでも「あと 10 年若かったら、もっといい糸を作れるのに・・・」と悔やむ。これまで何十年もブー績みをしてきても尽きない向上心に、本当に頭が下がる思いがした。そんな私に、ヒデさんを含め研修生達が「ブー績みは飽きることは無いよ」「一見、地味な仕事に見えるけど、いくら上布を織りたいといっても、糸が無ければできないでしょ。その貴重な糸を私達は作っているのよ」と誇らしげに口を揃えた。

宮古上布の後継者育成講座を受講する研修生

 ちょうど 1 年間のブー績み研修最終日だったこの日、研修生達からはこの研修が終わってしまい、ヒデさんと会えなくなることを惜しむ声や、研修が終わってもブー績みを続けていくという強い決意が何度も聞こえた。こうした後継者達にとってヒデさんのような存在は本当に貴重である。「これからも出来るかぎり、多くの後継者にブー績みを教えていきたい」と願うヒデさんの笑顔はブー績みを愛し、誇りに思う気持ちが溢れていた。

 





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